目を開けると、ただただ青空が広がっていた。 ここは、どこ・・・? あ、屋上か。 覚醒し始めた意識の中で確かにあたしは、何か温かいものに包まれている感覚に気付いた。 「たま・・・」 甘く切ない声がする。 あたしの聞き間違いじゃないんだとしたら・・・ 「ゆ・・・う・・・ちゃん?」 「ん」 これ・・・夢なのかな? だって、ここにゆうちゃんがいるはずない。 あたしは目を閉じた。