「耳元でうるさいんだけど」


 「ご、ごめん!てか、おべんと・・・う」



 ヤバイ。すっかり、ゆうちゃんのことで頭がいっぱいで昨日の約束なんて忘れていた。




 「何?やっぱり忘れたの?昨日、入れてほしいおかず連絡しようとしたら、いきなり電話きられたし」


 そうでした、そうでした!
 あのとき、ゆうちゃんが電話切っちゃったんだ・・・。


 てか、入れてほしいおかずって、どんだけワガママ!?




 「えっと、その、・・・」



 「まあ許してやるよ。でも、」



 「でも・・・?」



 またニヤリとした、結城くん。
 嫌な予感しかしないんだが?



 「昼飯、つきあえよな?」