「そ、そうなんだ。」
私の顔きっと、真っ赤だろうな。
これじゃ、茹でダコだって、笑われちゃうよ。
「いつなの?」
「12月…25日。」
「ほんと!?すごいね!クリスマスなんだ!
…ふぅ~ん。そっかぁ。ふぅ~ん。。」
真琴は、何を考えてるのか分からないときがある。
今が、そう。
「まこ、真琴は!?」
「俺?俺は――…」
もしかしたら、真琴の誕生日を知ることができるかもしれない。そんな期待は、世界史担当の、てっぺんハゲの先生のせいで邪魔された。
「こら!お前ら俺の授業の邪魔をする気か!!」
うるさ~い!!ちょっと黙っててよ!先生!
そう言いたいのに、先生だから言えない。


「は~い!ちゃんと聞きます!」
隣の真琴はそう言って、何もなかったかのように、黒板の文字をノートに書き写し始めた。

…そうだよね。真琴にとって、私は、只の"友達"。
"友達以上、恋人未満"でもない。
本当に只の、"クラスメイト"。