真琴にとって私は、どうでも良い存在なんだ。
そう思うと、なんだかすごく切なくなって、胸が苦しくなった。
目頭が熱い。眼尻に涙がたまる。

駄目だ。ダメだ、ダメだ、ダメだ、ダメだ!!

こんなところで泣いたら、迷惑をかけてしまう。

それこそ、嫌われてしまうよ。
どうしたらいい?

必死で涙を止めようとしても、
体は正直で……涙があふれた。
でも、決して、真琴にはバレない様に…。
窓から見える雪は、激しくなっていて、いっそのこと、私を隠してくれれば良いのに。と思った。

涙は止まることを知らなくて、只溢れることだけを知っていた。
激しさを増すその涙は、机に小さな水たまりを作るんだ。