「まぁ、諦めて補習頑張れ」

あたしはモモカの肩を叩く。


「ナズナ、私の変わりに補習出てぇ~! 」

「なんであたしが……やだよ!
あたしは、明日からバイト三昧だ! 」


それに、あたしが補習やっても意味ね~だろうよ……。


そんなやりとりをしていると、王子がこちらにやってきた。


「ナズちゃん、バスケ部の合宿なんだけどさ~7月23から3日間なんだ。
ナズちゃん、成績トップだから補習はないよね?
どうかな?」


「補習はないけど……でも、あたしその日、バイト入ってるし、それにやっぱバスケ部じゃない人が参加するのは、微妙じゃん?
だから、誘って貰ったのは嬉しいけど、今回は辞めとく」

「そっか」

王子が残念そうな顔をする。悪いことしたかな……。
すると、隣にいたモモカが突然口を開いた。