「「お願いします」」

卓球の試合が、始まった。


「ナズナ! ユウナ! 頑張れ~! 」




……10分後。




「「ありがとうございました」」

結果は、予想通り、あたしは、惨敗に終わった。

最大3セットやるのだか、先に2セット取られて終了。

「ご苦労様!
予想以上に早かったね。そしてひどかったわぁ」

「それ以上言うな。
だいたい、強すぎだろ!
球の回転とかハンパねぇ」

マジありえね~よ。

「そりゃエースですから!
ユウナは、まだやってるわ。応援しなきゃ」

あたし達は、ユウナの応援に向かった。


「ユウナ頑張れ~!」


ユウナは勝ち、1回戦突破した。

「ユウナやったな! 」

「2回戦も頑張ります」

ユウナが、笑う。

「じゃあ、あたしは、ユウナを応援しつつ、ここでまったりしてよっ」

もう、出番のないあたしは、気楽だ。


「じゃあ、そろそろバスケでも行くか!
ユウナ頑張ってね」

トモカは、そう言うと階段を下り、1階のコートに向かった。