「どうして……そんな物を……」
カナコが聞いた。
「それは企業秘密よ♪
私を敵にしたことが、そもそもの間違いだったのよ」
「……それだけは、勘弁してください。お願いします」
チアキが頼んだ。
「……条件があるわ」
「まず1つ目、ナズナに謝ること!
2つ目、ナズナの嫌がらせを直ちに辞めること。
3つ目、今後一切、私たちに手を出さないこと。
4つ目、ナズナの損壊した私物は、買って返すこと。
5つ目、1週間、私の下働きをすること」
「4つ目までは、分かる。
ただ、5つ目だけは、なんかおかしくない? 」
カナコが、抗議をする。
「おかしくなんかないわ。
貴方たちの悪巧みのせいで、私の時間、10時間32分が無駄にされたんだから……まぁ、条件を呑めないって言うなら、私は、別にいいけど!
あっ因みに貴方たちの秘密や、悪巧み……他にも沢山調べさせて貰ったから!
これも、公表しちゃおっかなぁ☆」
私は、気持ち悪いぐらいニヤニヤしていた。
後ろで聞いていた、ハルト様ファンクラブ面々は、こいつ腹黒すぎ……と思ったことだろう。
「あっ……ちょっ待っ」
「いや! 呑みます! 呑ませていただきます」
「やるよぉ~」
上から、カナコ、チアキ、ユウが言った。3人とも必死だ。
「じゃあ、すぐに実行して貰わないとね! 」
「「はい」」
3人は、元気のない返事をした。
これで、一件落着ね。
明日から、私のお手伝いさんも出来たことだし一石二鳥だわ!