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ハル君と屋上に向かって、階段を駆け上っているとちょうど、イジメ首謀者達と出くわした。



ハル君は、形相を変え、屋上に走っていく。
さすが、バスケ部。足が早い。
あっちは、ハル君がいるから大丈夫だろう。
それに、ナズナが簡単にやられるとは思えない。
……丁度いい。
私は、私の仕事を終わしてから行こう。





「ハルト様ぁ……」

カナコが歎く。

「完ぺきに、嫌われちゃったわね」

まぁ、当然だよねぇ~。

「ってか、あんた誰よ? 」

「私は、ナズナの親友よ」

「木崎ナズナの?
ふっ! 木崎ナズナは、今頃屋上で、ぎったぎたにやられてるわよ」

カナコが、鼻で笑う。

「くすくす。
貴方も、早く行った方がいいんじゃなぁい? 」

ユウが、かわいらしい顔をして、憎たらしいことを言う。



「ナズナなら心配ないわ」

私は、さらりと答えた。
ナズナは、底無しに強いし。

「な……なによ、その自信? 」

「それより、私、貴方たちに用事があるの」

あたしは、楽しくて、不適に笑う。
どっちが悪人だか分からないほどの悪魔の微笑みだったに違いない。

「な……なによっ? 」

ハルト様ファンクラブの少女たちは、少し怯んでいた。