ユウキを睨むも、まだ「あり得ねぇ」やら「何でだよ」など、グチグチグチグチ。


………殺…。



「……ちょっと黙りやがれ!!!」


あたしはオイルまみれのユウキの手を避け、背中に突撃した。


その勢いで、ユウキは前のめりになるも、流石暴走族の意地。

体制をサッと立て直した。


だから、あたしは端から見たらユウキに抱きついてる奴にしか見えないのかも。



でも、それでもあたしは、


「っ!? アヤっ!!!? なにすっ…おい!!」


ユウキの背中で暴れる。


ユウキが立ち上がった為、しがみ付きながらちょっかい出すものの、こりゃおんぶされてるのと同じだろう。



その証拠に、


「……ユウ、なにしてんだ?」


………何故か不機嫌丸出しのショウゴがやって来た。