ねぇ、ヤナギ。 ホントの事言って? 「……ヤナ――」 ブーブーブー… タイミングよくなった電話のバイブ音に、 「すみません、アヤ様。もうお休みになってください。続きはいつか」 ヤナギはあたしに布団を掛け、優しく微笑んで、電気を消して出て行った。 ――ヤナギ、余計な事聞いちゃった? その日は、ヤナギの事でいっぱいで中々寝付けなかった。