変態王子様が。 「おい、その子嫌がってんだろ? 離してあげれば?」 いきなり現れた栗色の髪をした 男の子。 王子様なんて興味ないって思ってる あたしだけど・・ 悔しいことに 一瞬ドキってした。 その人は、 葛城くんの腕を力強く掴んだ。 「いって・・!」 そして、 葛城くんが手をやっと離してくれた。 「くっそ!ちょっとみんなにプリンス とか呼ばれてるからって調子乗るん じゃねーぞ!?」 「はっ。嫌味言わないでくれるかな?」