理事長室に入ってきた一人の男がその
手帳を開く。
「なんだこれ・・・竜毅とかはびっしり
で俺は・・・白紙、か・・・」
そう・・・慧だ。
慧は左の拳に力を込める・・。
「やっぱりあいつは・・・」
今の慧は、
想いを自分に閉じ込めることしか・・・・
出来なかった。
左手の手のひらには痛々しい爪のあとまで
残った・・・・・・。
……………
「藍ちゃーんっ、大丈夫?」
「大丈夫だよ♪みんな、おはよう!」
教室に戻ると、舞じゃなくてプリンスの
みんなが待っててくれた。
「みんな、デート楽しかったよ。
ありがとう!」
「藍ちゃん・・・、誰のが一番楽しかった?」
「え・・・?」
「響、やめろ・・・」
早崎くんの唐突な質問を真剣な瞳で止めた
のは・・・五十嵐くんだった。



