「だってさ、すっごく優しいの。
分かるよ、プリンスたちとだって喧嘩
しないじゃん」
「喧嘩・・・?」
「うん!」
キミは知らないのだろうか、
喧嘩するほど仲がいいってことを。
俺は妬いてたのかもしれない、慧とか
麗時と仲がいいから。
キミはいつもそっちを向いてた。
なのにいきなり俺も見てくれて、キミの
方がよっぽど優しいじゃんか。
「もっと、遊ぼうか・・・。
俺、ボーリングとか行きてぇ」
我ながらなに言ってんだと思った。
自分からこんなこと言って。
「あたしさ・・・カラオケも行きたい!」
「あぁ、行こう」
やっぱり、キミは特別だ。
プリンス仲間にだってバイトのこととか
話せなかったのに、
キミはすぐそうなるよう仕向けてくれた。
こうゆうときもさり気なく自分の意見も
言ってくれて。



