「ねぇー、もうキモイー!!」
「大声でそれはないでしょ!?
なんか僕が藍ちゃんを誘拐してるんじゃ
みたいな目で見られてんだけど?」
「あちゃー、ごめん☆」
「おい」
「あははっ」
一つ一つの会話がバカみたいに見える
か?
だけど僕にはこの子と二人っきりの
時間ってのがすごく嬉しくて
苦手だっていうジェットコースター
とかにたくさん乗ってもらう。
そして限界だったら
俺の肩でも使ってゆっくり休んでくれ
ていいから。
俺を使っていいだよ・・・。
そんなとき、藍ちゃんはふと俺の顔
を覗く。
「どうしたの?」
「あのね、ここでまで猫被んなくて
よくない?めんどいじゃん♪」
「え・・・・・・」
「ごめんっ、ウザかったかなやっぱ」



