お姫様のtrueprince☆


「おかえり・・・」

「うん・・・」


あたしたちは、
最後にケーキを買ってバイト先に来た。


しかも
一番最初に会ったのが慧だった。

気まずいんですけど・・・。



「なんだ、二人とも仲いい・・んじゃな
くてデキてんのか」

「・・・え?」


言われた瞬間はわけ分かんなかった
けど見て分かった。

まだ
手を繋いでたことに。


「違うからっ!」


あたしは
そう言いながら手をバッと離した。



「五十嵐くんがあたしなんかとデキるわ
けないしっ」


あたしなんかとデキてたら、
プリンスのイメージがっ。

もちろんそう思って手を離したのに・・。