すっごくすっごく、 危険な香りがした。 ほんとは、 場所なんか分からないでしょ? そう思いたかったけど・・ なんとなく 分かられちゃうのかなって思った。 そして静かにあたしの 隣に来て 「プリンセス、迎えに来ましたよ?」 さらっとそう言った。 「は、はあ・・」 あたしは、 諦めて手を取るしかなかった。