「あっ、危なかったぜっ!」
「へったくそが」
「あぁ!?なんだと竜毅!?」
「うるせー、また戻ってくんぞ?」
その言葉に
慧はシュンとして静かになる。
なんだ、
全然五十嵐くんに叶わないじゃん
しかも
なんだか可愛くて笑えてあたしは
クスっとなってしまった。
「笑うなよっ!」
「わ、笑ってないしっ!」
「嘘つけっ!」
はい、
嘘ですね。
ここで嘘つく必要もないしあたしは
なに馬鹿やってんだか。
「二人とも、今は風牙の誕生日を
どう祝うかが優先じゃない?」
「そっ、そうだろっ!」
「あっ、うん。ごめん・・・」
そうだよね。



