水城くんは優しく笑ったあと、
真剣な表情になる。
そして、
ゆっくり話してくれたんだ。
「俺さ、親が早くに死んでんだよね」
うんん、
違うかもしれない。
あっさりとその一言だけ言ってくれ
た気がした。
「親戚は俺なんか大切に扱っちゃくれ
ねぇ。だから、自分で稼いで生きてく
しか俺には道がねぇの」
「そんな・・・・・・っ」
「そして俺は、貢いでくれる女共に
はまってった。あぁ、こうゆう遊び
方があったかってな」
あたしは、
目に涙をためる以外できてない。
でも泣いてしまったら、
ただの同情だと思われてしまうかも
しれない。
「なあ、どう思う?」



