水城くんはそれをそっと取って
目をやる。

「くっそ、さすが竜毅だな・・・
分かりやすい地図だ」


えー!?
どこら辺が分かりやすいの?

確かに
綺麗な字とかで書かれてるけど
あたしには


さっぱりと言っていいほど分からない。


でも、
どうやらあたし・・迷惑なことしちゃ
ってるみたいだね・・・。

そうだよね、
いきなり来られたらいやだよね。


しかもなんだか
ワケありっぽいし。



「ごめんね、水城くん・・」

「なにが?」

「あたしが、水城くんが気になるとか
言ったから・・・」

「気になる?」


あたしはゆっくり頷いた。



「女の子に水城くんの誕生日を聞かれて
ね・・・」