_____あれは、あたしがまだ、物心ついて間もないころ。 「鈴?今からやることをよく見とくのよ。」 母はあたしにしっかりと言いつけ、ついてくるように言った。 あたしは訳もわからないまま母の後ろを一生懸命ついて行った。 まだ、“疑う”ということを知らなかった頃。 純粋に真っ白な羽をもってたの。 夢羽や、みんなと同じように。