鈴はあたしの声に反応する。 近くに誰もいないことを確認するようにあたりを見回してから 「・・・夢羽?」 いつもと同じ高さの声を発した。 「すず・・・・!ら・・・蘭が朝ごはんできたって!」 悟られないように笑って 何も知らないように振る舞う。 「そう?捜しに来てくれたんだ!ありがと♪」 いつもと同じ笑顔で笑いかける・・・。 「・・・ぅ・・うん!! おなか減ったよ!!はやく行こう!!」 あたし・・・引きつってないよね・・・。 鈴の手をとり背を向けて走り出す。 顔を見られないように・・・・