何も出来ないまま 死にたくない まだ彼氏がいたこともないし ..ウィーン... 運命の出会いを したことも な―――――……… 「何をなさっているのですか? ……弥呼さま」 ……………え? いつの間にかドアが開いていて 誰かが私たちを見ていた。 「……だ、誰だお前!!!」 「…いぇ。名乗るほどの者ではありませんよ。 ただの…」 黒いスーツに、黒い革の手袋 背が高く、髪は…金髪? とにかく、私には救世主に見えた。 「ただの、執事でございます。」 .