そしてついにあの日から1年が経った。


冬休みが終わったウチは

愛たちとカラオケに行く計画を立てていた。


ウチと愛が計画を立てて、

愛が城岡に伝えて、

城岡が岡森を誘う って決めてた。


ウチなりに頑張って

期待しないようにしてたのに、

やっぱり内心期待してた。


でもコイツは

「案数がおるなら嫌」って言ったらしい・・・。


愛が理由を訊いたら、

「嫌いやから」って。


しかもその嫌いってのは、

勘違いからきてて。

ウチは何もしてないのに嫌われたって事。


・・・こうなってしまったらもう、

あの頃には戻れない。

それでも岡森を嫌いになれない自分が鬱陶しい。


岡森に対して「ウザイ」とかの感情を

まだ1度も抱いたことがない。

・・・嫌いになれたら楽なのに。


もうウチは岡森に

「可愛い」って言われることも、

「大好き」って言われることも、


・・・喋ることもないんだろうって、

確信した。


楽になりたかった。