ユメみる夢みる僕のキセキ

「ほら……これで、少しは楽になるぞ……」

「ひゃっ、つめた~いっ」

 俺は袋から冷却シートを取り出して、ゆっくり優美の髪をかきあげて、冷却シートを張った。

「ありがとう、嬉しいよっ、雫。……ここ、大丈夫? 痛くない?」

 優美は嬉しそうに微笑んで、俺の頬を撫でた。

「……何でだよ……っ」

 何で、優美はそんなに優しんだよ。

「なんでっ、俺なんかに、優しくするんだよ!!」

「ど、どうしたの……雫?」

「……今日、誕生日なんだろ?」

「え?」

 優美は驚いた顔で俺を見ると、その場に起き上って。

「う……きゃっ」

 でも、風邪で足がふらついて、そのまま、俺に支えられた。

「何でだよ、何で……言ってくれなかったんだよ……」

 倒れかかった優美を抱きかかえて、俺は言う。