ユメみる夢みる僕のキセキ

 どうしてそんな顔をするのか……俺には解らない。
 俺は優実の手を握って優実から目を逸らした。
 別に意味なんて無い……
 ただ、優実のそんな表情を見るのは……なんか嫌だった。

「雫、わたしね、雫が家出した時、凄く不安だったよ……」

「ごめん……」

 それしか、言えない。俺は知らないから……
 あの時、俺と優実の間には、大きな穴が開いていた。

「なんかね、雫がわたしの知ってる雫じゃ無くなって……わたしの事を忘れちゃったみたいで…怖かった……」

 手が震えてる……。俺じゃ無い、優実の手だ……
 俺は今も、優実との間に穴が開いているような気がした。
 幼なじみ。きっと、俺にとって優実との関係が、そうじゃないからだ。
 でも……それでも……俺は……

「大丈夫、俺は俺だ」

 優実と離れたくない。
 この握った手を……離したくなかった。
 たとえ、思い出を書き換えても、優実と一緒に居たい。
 なんで、俺はそう思うんだろう?
 俺は……自分でも訳が解からない。