ユメみる夢みる僕のキセキ

「そういえばさ、アンタ、最近なにか変わった?」
 
「え?」

 優実がよそってくれた肉を食べていた時、唐突に文歌が俺の顔を見ながら言って来た。

「変わったって……何がだ?」

「いや……なにがって訳じゃないんだけど……。例えばさ、宿題を後回しにしてたアンタが真っ先に宿題を終わらせて、おまけに毎日、欠かさず勉強してるでしょ?」

「あ? それ、普通だろ?」

「そんなのガリ勉だけでしょ? アンタ、勉強好きだったけ? ねえ、優実?」

 変わった。文歌はそう言うけれど、俺にはなにが変わったのか解からない。
 文歌は俺を指さしながら、優実にも意見を求める。

「うん……少しね」

「優実……、何処が変わったんだ?」

「いや、何処っていう訳じゃないんだけどね……ちょっと、頑張りすぎじゃないかな」

「頑張る?」

 頑張る? 俺は一体、なにを頑張っているのだろうか?

「……雫、勉強好き?」

 箸をおいた優実は俺を見て聞く。
 どうして、そんな悲しそうな顔をするのだろう。
 初めてあった日にも、こんな顔で俺を見ていた。