ユメみる夢みる僕のキセキ

「どうしても、外に出てくれないの? 遊んでくれないの?」

 ジーっと優実は俺の事を見つめてくる。
 徐々に徐々に近づいて来る……

「……どうしても……嫌なの?」

 胸元まで詰め寄られ、上目づかいで悲しそうに呟かれた瞬間……心が折れた。

「あ~ら~、雫君、可愛い女の子にまけちゃったの~」

 文歌に茶化され俺は更に顔を背けた。
 どうにも、俺は最近、優実に逆らえない。
 いや、文歌や母さんにも、してやられっぱなしだ。
 ……ああ、だから、このクソ寒い山奥に居るのか。

「……雫……」

「わかった、わかった! ……行くよ」

 そうして、俺は優実と文歌と共に、晩御飯が出来るまで子供のように外で遊びまわったのだった。