ペンションの中で、俺と優実と文歌は持って来た荷物を整理し、各自の部屋に運び終えると母さんは既に別荘の掃除を終えていて、夕食の支度にとりかかっていた。 「もう、やる事もないから皆、夕食まで遊んで来ていいわよ」 「いや……いい」 「え~、遊びに行こうよぉ~!」 「……絶対に嫌だ」 外は寒い、特に此処は山。外の気温は氷点下に近くらいまで下がっている。 俺は是が非でも、このペンションの暖炉の側に居たかった。