「…っと言う訳で。残りの冬休み十日間を遊びまくってエンジョイ計画を決めたいと思いまぁ~~す! いいよね文歌ちゃんっ!」

「優実、アンタ。今までも十分、遊んでいたと思うんだけど?」

「お前もだよ……、元旦からずっと、ウチのコタツで寝転んでるだろ」

「なに言ってんのよ、いつもは昼頃に来るのに、今日は朝から来てるでしょ!」

「えへへ、おかげで宿題終わったよ」

 昼頃の事。俺の家に俺のやった宿題を持っている文歌を当たり前のように呼びつけて、俺の宿題を完璧にまる写しした優実は残りの貴重な冬休みの過ごし方について考え直そうと言いだしたのだ。

「あらあら、なにか、面白い話をしてるわねぇ?」

「あ、おばさん!」

「御飯よ、雫、優実ちゃん、文歌ちゃん! 話の続きはこっちでね」

 お盆に載せたおかず類をテーブルに載せながら、母さんは話を聞いていたらしい。

「「「いただきま~す」」」
 
「はい、どうぞ。……それで、それで、何の話?」

 おまけに、母さんは話に交じりたかったらしい。

「うん、あのね、おばさん。実は…………」

 優実は残りの冬休みを遊びまくってエンジョイしたいと、熱心に母さんに語り始めたのだった。