「だ、だってぇ~~! 朝起きたらね~、雫ちゃんが一緒に寝ててね~~、それでちょっと…寝ぼけて……ちゅーちゅーしちゃったんだもんっ!」

 そのとおり。寒くて優実の(俺の)ベットに潜り込んで二度寝した俺は、日が高く上った頃に何か、まるで掃除機で頬を吸い込まれてるような感覚と痛みを感じ目を覚ますと……

「ちゅーちゅーする意味がわかんねーんだよ!?」

 俺を抱き枕の代わりにして眠っていた優実が……
 どうしてか、大きな口を開いて俺の頬を思いっきり吸っていて……
 俺の顔は半分だけ真っ赤に染め上げられていた。

「ぶぅ~~、雫ちゃんのいじわる~っ! 真っ赤なほっぺ可愛いもんっ!」

「うるせーよ! どうしてくれるんだこの顔! ……これじゃあ、外を出歩けないじゃないか」

「心配しなくても、誰もアンタの顔なんて見ないわよ」

「うるさい!」

 別に俺はあまり格好などを気にする方ではないけれど……
 やっぱりコレは無い。