「あ、見つけたわよぉぉおおおお! パパぁーーっ、雫が居たわぁぁぁ!」

「何ィいぃい!? 雫っ―――っ!」

 そうしている間に、俺の居場所がバレて、弾丸のような二人がこっちに向って来るのが目の前に見える。
 終わった……。

「雫――っ、ママよぉぉぉぉ――――――っ!」

「パパもだぞぉぉお!」

 その直後、二人の両親からの強烈な愛に押しつぶされ……
 本当の本当に俺は意識を失ったのだった。

 ……まったく、この夢は本当に俺を1人にはさせないな。
 だから、本当はもう解ってるんだ。
 この夢を見ているのが誰かって事くらい。
 でもさ……もう少しだけ、俺にこの夢を見させてくれないか。
 最後には絶対、夢を叶えるって……
 ……約束するからさ!