ユメみる夢みる僕のキセキ

「何してんだい、ボウヤ!!?」

 首筋に痛みを感じた瞬間、俺は誰かに手を叩かれ、その拍子に、持っていた木片を地面に落した。

「なに、すんだよ……」

 そう言った俺の手が震えていた。
 ああ、そうか……怖かったのか、俺……
 優美が近く居たら……同じ事をしたんだろうな……
 でも、居ないんだよ。

「う……うああああぁぁぁあああぁぁぁあああ!」

 死ぬ覚悟を決めてたのに……
 それさえも、邪魔されて。でも、生きている事になんか安心して……
 母さんや優美の顔が思い浮かんできて……
 俺の視界は涙で崩れ去った。

「いったい、どうしたんだい、ボーヤ!!」

 俺の肩を掴んでるのは誰だ……?
 涙で、顔が見えない。
 でも、聞いた事の無い声だ。

「あれ、ボウヤ……、ひょっとして……露木さん家の、雫君じゃないかい!?」

 え、誰……?
 涙が邪魔で顔が見えない。
 拭っても、拭っても、涙が止まらない。