ユメみる夢みる僕のキセキ

「ぷはーっ、苦しかったぁ!」

俺は完全に諦め、優実の口から手を離した……

「「「今、そっち行くからねーっ」」」

 その掛け声と共に背中の羽根を引き千切り、シンプルな巫女姿になった文歌が俺達の前に舞い降りた。

「すごいねーーっ、感動したよ文歌ちゃんっ!」

 絶望した俺とは裏腹に、この得体の知れない演出は優実にはウケているようだ。

「おーほほほ、当然よ! どう雫? このわたしの神輿、フミカエクスプロージョンΩは!」

 ああ、やっぱり神輿だったのか……

「製作時間160時間。をかけ、プロのデザイナーに依頼した洋と和の融合の奇跡。自分で言うのも何だけど、完璧な出来栄えよっ!」

 どこの五流デザイナーだあんなの作ったの……
 大体において……

「お前ん家、神社だろ! 何で、100%和の神様祭ってんのに何で洋があるんだ洋が!」

「え、ウチの神社に祭ってんの日本の神じゃないわよ」

「は……?」

「雫、文歌ちゃんの家に祭ってんる神様は、世界共通みたいな感じの、グローバル神様なんだよぉ~!」

「そんな神様は居ない!!」

 おいおい……いよいよ胡散臭さに拍車が掛って来たな……