ユメみる夢みる僕のキセキ

「ふ、アイツの神社にしては中々ロマンチックな内容だな………いこう、優実。せっかくの祭りだぜ!」

「うん……そうだねっ!」

 たとえどんなに優実が悲しそうでも、きっと……神社に着く頃には笑ってるはずだ。
 ……そう思っていた。

「――…んあ、電話だ」

 出店の行列に入った瞬間、いきなりポケットに入れていた携帯が鳴り、俺はその場でまた立ち止まって電話に出た。

《あ、ちょっと雫! アンタ、今、優実と一緒?》

 電話の向こうから、鼓膜を突き破りそうな音量で声を張り上げる文歌の声が漏れだして、俺は電話から少し耳を遠ざけた。

「ああ、そうだ。一緒に居る」

《なら、良いわ! それで今どこ?》

「出店の行列に入ったとこだ」

《え、本当にっ! グットタイミングじゃない!? そこで待ってなさい、わたしの本気を証明してあげるから!――――…ツーツー……》

なんて元気な奴だ……。言いたい事言って電話切りやがった。