ユメみる夢みる僕のキセキ

「このお祭りはね、この出店で遊んでいって日が暮れた頃に最後の文歌ちゃんの神社……夢叶え神社に着くんだよっ!」

「夢叶え神社?」

「そうだよ、文歌ちゃんのお家の名前っ!」

そりゃまた、胡散臭い名前の神社だこと……

「この神社に続く道はね、夢へと続く道なんだよ」

「夢?」

「そう。夢はね、二つあるんだって……一つは人が眠って視る夢と、叶えたい願いの夢。そして、その二つは繋がってるって文歌ちゃんが言ってた」

「繋がる?」

「うん、寝ていて見る夢も、叶えたい願いの夢もどちらも夢。人が夢を視るのは何か願う夢があるから。だから、夢を見るんだって」

「……まあ、夢の中ならどんな願いも叶うからな」

「そして、その夢もまた誰かと繋がってるとも言ってた……。大切な人を思う願い、愛する人を思う願いは、その人と繋がってるって」

そんな優実の話を聞いている内に、俺達は出店のスタート地点に着いた。

「この道の意味はね……気付いてほしいんだよ、あなたを思っている大切な人の夢に。道を歩き切った最後……最後にきっと笑顔で辿り着いて夢を叶えて欲しい。そういう意味なんだって……」

出店の最初で立ち止まり、優実は笑顔で俺に言った。
でも……どうしてか、俺にはその笑顔がとても悲しそうに見えてしまった。