着替えを終え、母さんからおこずかいを貰った俺と優実はすぐさま外に出て祭りへと向かった。
とは言っても……
「……なあ、文歌の神社って何処にあるんだ?」
俺は文歌の自宅を知らないから優実に案内してもらうしか無いんだけどな。
「うんとね、この間行った定食屋さんあるでしょ? あそこを、もうちょっと進んだ先だよっ」
「へぇー、って事は……結構、遠いな」
「そうだね~。でも、大丈夫だよ。文歌ちゃんの家の神社はねゴールなんだよっ!」
「ゴール?」
「うんっ! ほら見てっ!」
ゴールの意味が解らない俺に、優実は今歩いている道の先を指さした。
「うおー、道に出店がいっぱいじゃねーか!?」
優実が指をさした地点から、此処からじゃ全く見えない遥か先の神社の方向まで、ずらーーっと、出店の列が並んでいたのだ。

