ユメみる夢みる僕のキセキ

 いつもと違う雰囲気の優実は俺の間抜けな姿に笑う事も無く。ただ、何かを期待するような視線で俺を見ていた……
 ここでの発言を間違うと、今日一日俺はきっと優実にぐたぐたと愚痴を溢されるに違いない。
 だが、そんな優実が何を期待しているのかを解らないほど俺はアホでも鈍くも無い。

「似合ってる、可愛いぞ優実」

 でも、その言葉を言って、浴衣姿の優美が微笑んだ時……
 一瞬、ドキッと心がしたのは何だろう?

「ホントっ!? 嬉しいっ!」

 案の定、優実は俺の一言で一気に上機嫌になり、にっこりと満面の笑顔でくるりと一回りして、俺の前に立った。

「楽しみだねお祭りっ。雫も早く着替えて用意してねっ!」

 そう言うと、上機嫌の優実は鼻歌を奏でながら居間の方へと出て行った。
 にしても……確かに楽しみだな――ー
 さあ、見せてもらおうか……文歌の本気の巫女とやらを。