ユメみる夢みる僕のキセキ

「もう、解ったわ! そんなに言うんだったら、ちゃんとした巫女だって証明してあげるわ!」

「いや、いや、信じてるって……っくくく…ふはっ…げほっげほ!」

「そ、そうだよ文歌ちゃん………っ…ふ…」

「あんた等……」

 笑いをこらえすぎてむせてしまった俺と、口を手で押さえていても噴き出しているのが解る優実を見て、完全に文歌の顔は敵意むき出しになってしまった。

「祭りは来週の水曜日よ。その日、あんた達は後悔するわ。わたしの素晴らしく神々しい姿を拝んでね! だから、あんた達もその日覚悟なさい!」

 文歌はそう俺達に豪語し、むくれながら溶けかけの抹茶アイスに食ついた。
 にしても、祭りか。……何も起こらない事を期待しよう。


 ――その日から、やけに気合いの入った文歌は、補習で出された大量のプリントを俺に押し付けて、いつもダラダラと家によって遊んで行くのに真っ先に神社に帰り、祭りの準備に取り掛かった。
 ……とは言っても、晩飯は食べに来ていた。
 文歌が祭りの準備に取り掛かっている間は登校も下校も優実と二人っきり。
 優実は常に何かしらしてくるから退屈はしていなかったが、文歌が居ないと何処か物足りないと感じ始めた頃……祭りの日はやって来た。