ユメみる夢みる僕のキセキ





 文歌と優実に無理やりに引っ張られてきたのは『洋膳屋』、最近は良く学校帰りとかに来る。
 ここは実に品揃えがいい……良すぎる……

「ん~~~っ、おいし~~っ!」

「……そう、そりゃよかったな」

 ジョッキ並のグラスに入った大きな特製パフェを幸せそうに頬張る優実。
 ……お値段1200円。

「あ、すいません。この抹茶アイス追加で!」

「……一言くらい……俺に断ってくれても」

 次々とデザートを注文し始める文歌。
 ……その予想合計金額2000円。

「くそっ、なんで定食屋に何十種類もデザートが置いてるんだよ……」

 ……財布終わったな。
 ……にしても、前来るたびに思うけど……
 やっぱりこの店には見覚えがある気がする……
 はじめて来たのは半年前の筈なのに……
 もっと前から、知っていた気がする。
 ……やっぱ気のせいか?
 この店だけじゃない。

 最近、こんな事をよく思う。
 今住んでいる家も、その周りの景色も……あり得ない事だけど、見た事ある気がした。
 それは時間を重ねれば重ねるほど強くなってくる。
 それに、絶対におかしいのは……
 優美の事だ。
 優美と幼なじみを止めて、本来、あるべき関係になった筈なのに……
 どうも、俺はそれが不自然に思えてならなかったのだ。
 自分でも、何でそんなふうに思うのか、訳が解からなかった。