もう日が落ちかけている。

そろそろ帰らなきゃ…。

薬飲まなきゃ。


足取り重く
家路につく。




「遅かったのね?
 ごはん出来てるわよ」


ママが玄関で出迎える。


「ごめん、
 友達と食べてきちゃった」

「それならそうと
 電話してくれたらいいのに…」

「うん、次はそうする」


部屋に行こうとしたら
ママが後ろから言う。


「お薬飲みなさいよー」


…言われなくても
わかってるしっ!!


返事の代わりに
音を立てて
ドアを思い切り閉めた。




明日、

学校行きたくない…。



会いたくない。



毎日あんなに

会いたかったのに…。



苦しい。