「そう…だったんだ」 蒼司の話しを由紀亜に報告すると、がっくりと肩を落としていた。 「私、ただの暴走族かと思ってた。だから、里桜に深入りするなって言ったんだけど…」 「由紀亜の勘は当たってたよ」 力無く笑う私に、由紀亜はため息をつく。 「まさか、お兄さんの事故と絡んでたなんてね」