夜。

ベッドに入っても、敏也くんの話と、

渡り廊下での秀くんの姿が頭から離れなかった。


秀くん、

元の彼女はどんな人だったの?


きっと私なんかよりすごく可愛い人だったんだろうなぁ。


美人系かな?それとも癒し系?

クラスのマドンナ?先輩?後輩?


あーだめだっ!

もう考えるのやめよう!


明日は秀くんと水族館デートだ!


がばっと布団をかぶる。


でも…。


秀くん、私との付き合いでも、何か無理してるんじゃないかな?

聞きたいけど、聞けないよ。


はぁ……

焼もちなんて焼きたくないのに。