「飯だ。食えよ。」


俺が食器を彼女の目の前に置くと
彼女はぷいと横を向く。



食べたくない、の
意思表示。




「食べ物なんていらないから……お願い……此処から出してよ。」


彼女は
泣きながら懇願する。




あぁ、
そんな顔しても
逆効果なのに


泣き顔が
俺は堪らなく好きだ。