シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】

「最近、雪子と何かあったのか?」



私が無言でおにぎりを食べ続けてると、颯太に唐突な質問をされた。

心当たりのない私は、「ないけど?」と返す。



「そっか。何か、あいつ“琉架”って俺が言うとたまに睨む」



「…そうなんだ」



私はヤキモチだと察した。

自身も胸が痛んで、“雪子”と言う颯太を睨みたくなる。

でも、返す言葉は私には見当たらない。

私は颯太と離れたくない。

離れたとしたら、母親だって怒るし…。

何とも自分の立ち位置が嫌になって来る。

“汝、人を嫌わず”―…
“汝、人を怒らず”―…
恋に教えは、通用しないのかも知れない。