「………おしまい」
母親は、自分の死を、直前に予感してたのだろうか。
私は壁に背を預けながら、颯太のスエットの裾を掴んだ。
環架は「私も愛してるよ」と泣いてる。
―――やっぱり、颯太に読んで貰って良かった。
2人より3人で読んだ方が、心は強くなって―…
何よりも颯太が居てくれた事が支えになって―…
私は泣かずに、自然と笑えた。
「琉架…?」
壊れた人形みたいじゃない。
“笑ってなさい”って母親からの最後のメッセージを、心で受け止めたんだ。
「笑えるよ、私。
颯太や環架やお父さん…、佐和田家のみんなも居るんだもん」
寂しくない。

