シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】

私は母親が寝てる部屋の前に来るも、ドアを開けるのを、躊躇ってしまった。

部屋から漏れて来る、目覚まし時計のオルゴールタイプのタイマー。

…何時まで仕事してたんだろう。

目覚まし時計の音が聴こえないほど熟睡し、寝不足だったのだろうか。



「……んっ……」



また胸が痛んだ。

私は胸を擦りながら、「お母さーん?」と、ドアを開けて言った。

温かい室内。

デスクに重なる小説の原稿であろう、プリントの山。

母親はシングルベッドのに、仰向けで手を組ながら寝て居た。

…こんなに寝相、良かったっけ。