簡単に言うと埼波くんはお金持ちでお坊ちゃん。 そんな先生は埼波くんのことを逆らえない。 「…わかった。…みんな今日はこれで終わりにする」 「それでいいんだよ」 フンッと鼻で笑い、私の方に顔を向けてきた。 「愛華。あぁ、これで僕たちの邪魔するのはいなくなったよ」 そう言い私に抱きつこうとする。 が。 それを私が止める。 「本当に止めて下さい。訴えますよ」 「愛華になら訴えられてもいい」 はぁはぁと言いながら私の距離をさらに縮める。