ゆーくんの手を引っ張るようにして走り出す。


「どうしたんだよ、愛華」

「いいから!」


走りながらそんな会話をしていると、後ろから声が聞こえた。



「愛華!!」


埼波くんに呼ばれた。ゆーくんは後ろを向いたあとまた前を向いた。


「え、なんで埼波がいんの?」

「話はあと!」



そう言い学校まで猛ダッシュで走った。