もう!本当に意味が分からない!
なんで楽しんでんの!

埼波くんなんか大っきらい!



勢いよく玄関のドアを開けると、ゆーくんが外で待っていた。


「え!ゆーくん」

「愛華おはよう」


そういえば昨日迎えにくるって言ってたっけ。


「ゆーくん待たせちゃった?ごめんね」

「そんな待ってないよ」


あっ。
そんなことより埼波くんが来てしまう!


「ゆーくんとりあえず学校まで走って!」