「しかも、」 などと言い意味が分からないことをずっと言ってくる。 この女は俺が埼波財閥の御曹司って知らないのか。 「…その根拠は?」 「え?」 首を傾げ訳が分からない顔をする。 「この制服が高級な素材じゃないって根拠だよ」 これだけ言うなら根拠だってある筈だ。 だけれど、俺の予想を上回る答えが返ってきた。 「根拠はありません。」